尿中アルブミン/尿中クレアチニン（尿中Alb/尿中Cre）について
糖尿病患者における尿中アルブミンの測定は、試験紙法が陰性でも既に始まっている組織学的変化を示し、早期腎症の診断に重要です。微量アルブミン尿（30～299mg/gCr）と顕性アルブミン尿（300mg/gCr以上）を区別し、糖尿病性腎症の進行を評価します。また、高血圧も尿中アルブミン排泄を増加させる要因であり、適切な管理が腎機能の保護につながります。早期介入により、糖尿病患者の腎障害進行と心血管疾患リスクの増大を防ぐことが可能です。
尿中アルブミン/尿中クレアチニン（尿中Alb/尿中Cre）の基準値
基準値：微量アルブミン尿：30〜299mg/gCr
顕性アルブミン尿：300mg/gCr以上
尿中アルブミン/尿中クレアチニン（尿中Alb/尿中Cre）： 増加
【腎臓】糖尿病性腎症初期, 起立性蛋白尿, 慢性腎臓病, 慢性糸球体腎炎, ループス腎症, 腎硬化症
【循環器】高血圧, 心不全
【その他】発熱
