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アルブミン・グロブリン比 (A/G比)

アルブミン・グロブリン比(A/G比)について

A/G比はアルブミン分画とグロブリン分画の比であり、血清蛋白の分画を大まかに把握するのに有用です。この比率は無ガンマグロブリン血症で増加し、アルブミンの減少や慢性感染症、悪性腫瘍、マクログロブリン血症などで低下します。A/G比の上昇はグロブリンの減少により見られ、その減少はアルブミンの減少かグロブリンの増加、または両者の合併によって起こります。脱水症でアルブミンとグロブリンが高値となる場合や、血液希釈で低値となる場合は、A/G比は変化しません。

アルブミン・グロブリン比(A/G比)の基準値

基準値:1.2~2.2

アルブミン・グロブリン比(A/G比): 増加

【血液】無γ-グロブリン血症
【感染症】後天性免疫不全症候群 (AIDS)
【代謝・内分泌】原発性免疫不全症候群
【その他】薬剤(副腎皮質ホルモン剤,免疫抑制薬),放射線

アルブミン・グロブリン比(A/G比): 減少

【血液】多発性骨髄腫, M蛋白血症, マクログロブリン血症
【腎臓】ネフローゼ症候群
【肝臓】肝硬変, 慢性肝炎(B型C型、アルコール性等), 自己免疫性肝炎
【膠原病】膠原病
【感染症】慢性感染症
【消化管】蛋白漏出性胃腸症, 吸収不良症候群
【代謝・内分泌】栄養障害, 栄養不良, 先天性無アルブミン血症
【その他】悪性腫瘍

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