検査データ

マグネシウム(Mg):尿

マグネシウム(Mg):尿について

マグネシウム(Mg)は生体内で広範な生理的機能を担う重要なミネラルです。体内の約99%のMgが細胞内に存在し、心血管系の健康維持や酵素反応の補因子として機能します。低Mg血症は筋肉痙攣や心血管疾患のリスクを増大させ、高Mg血症は腎機能障害の患者に多く見られ、心電図異常や呼吸抑制などを引き起こすことがあります。Mgの代謝は主に腎臓で制御され、血清中のMg濃度は1.7~2.6mg/dLに調節されています。低Mg血症や高Mg血症の診断および治療は、血清Mg濃度の測定に基づいて行われ、適切な管理が重要です。

基準値

基準値:1.7~2.6mg/dl

マグネシウム(Mg):尿中での増加

【腎臓】腎不全, 家族性低Ca尿性高Ca血症
【血液】白血病
【代謝・内分泌】Addison病, 甲状腺機能低下症, 原発性副甲状腺機能亢進症, ビタミンD過剰, リチウム中毒, 副腎不全, 原発性アルドステロン症, 糖尿病, 副甲状腺機能低下症
【その他】薬剤(マグネシウム, ビタミンD, ビスホスホネート, リチウム, テオフィリン), 横紋筋融解症, 腫瘍崩壊症候群, 骨転移

マグネシウム(Mg):尿中での減少

【消化器】吸収不良性疾患, 下痢, 嘔吐, 急性膵炎, アルコール性肝硬変
【腎臓】急性腎不全, 慢性腎臓病, 尿細管性アシドーシス, Bartter症候群, Gitelman症候群
【代謝・内分泌】副甲状腺機能亢進症, 甲状腺機能亢進症, 代謝性アシドーシス, 低リン血症, 低カリウム血症, 糖尿病, Addison病
【その他】重症熱傷, refeeding症候群, 家族性高Ca尿性低Mg血症, 骨転移, 腫瘍崩壊症候群, 低体温, 薬剤(利尿剤, シスプラチン, アムホテリシンB, アミノグリコシド系抗菌薬, ペンタミジン, ホスカルネット, カルシニューリン阻害薬)

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