急性大動脈解離の診断・治療のフローチャート
スタンフォード分類によって治療方針が異なる。
- スタンフォードA型:上行大動脈に解離がある
- スタンフォードB型:上行大動脈に解離がない
慢性大動脈解離の診断・治療のフローチャート
慢性大動脈解離の内科的管理
血圧
130/80mmmHg未満を目標(年齢、フレイル、併存疾患を考慮)。
β遮断薬が慢性大動脈解離のイベント発生を抑制する。
ほかの降圧薬の種類はどれがいい、というのがないので併存疾患から選択する。
脂質
併存疾患により目標値を設定する。
- 家族性高コレステロール血症、急性冠症候群の既往、糖尿病のいずれかあり:LDLーC<70mg/dL
- 上記なく冠動脈疾患のみ:LDLーC<100mg/dL
- ①②以外:<120mg/dL
治療薬はスタチンが第一選択。
例)ロスバスタチン2.5mg1T1×夕食後
糖尿病
糖尿病は手術関連で合併症が増えるため糖尿病の一般的な管理を行う。
喫煙
喫煙は動脈硬化促進因子で、高血圧にも関わるため禁煙を強く勧める。
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