代謝性アルカローシスと低カリウム血症の関係
アルカローシスと低カリウム血症の関係は特殊で、それぞれがお互いに原因と結果になります。
アルカローシスと低カリウム血症についての各論は各ページを参照ください。
低カリウム血症→代謝性アルカローシス
①下痢などで血管内のカリウムが減少(低カリウム血症に)
②低カリウム血症を補おうとして、細胞内のカリウムが血管内へ移動
③細胞内の陽イオンがへり電気的に不均衡になるため、偏りをなくすため水素イオンが細胞内へ移動
④血管内の水素イオンが減り、アルカローシスに
代謝性アルカローシス→低カリウム血症
①各原因で血管内の水素イオンが減少(アルカローシス)
②アルカローシスを改善させる(血中水素イオン濃度を上昇させる)ために、細胞内の水素イオンが血管内へ移動
③細胞内の陽イオンがへり電気的に不均衡になるため、偏りをなくすためカリウムが細胞内へ移動
④血管内のカリウムが減り、低カリウム血症に
アルカローシスと低カリウム血症は原因でも結果でもある
臨床ではどちらが原因なのかを判断し、それぞれの原因に対して治療していく必要があります。