循環器

僧帽弁狭窄症(MS)|症状・検査/診断・治療

僧帽弁狭窄症の症状

 労作時呼吸困難がもっとも初発症状では多い。

僧帽弁狭窄症の身体所見・検査所見

 胸部聴診所見:心尖部拡張期雑音、Ⅰ音の亢進など。

 身体所見:喘鳴や下肢浮腫などあれば心不全の合併を疑う。

心エコー:エコーの重症度に応じて検査フォローを行う。

軽症中等症重症
MVA(僧帽弁口面積)1.5~2.0cm21.0~1.5cm2<1.0cm2
エコーフォロー間隔3~5年1~2年1年

僧帽弁狭窄症の手術適応

僧帽弁狭窄症の内科治療

・MSは高率に心房細動を合併するので、積極的に疑っていく。心房細動の明らかなエピソードがなくても、左房拡大などあればより疑いホルター心電図など検討する。

・もし心房細動を伴う場合、特に中等症以上の僧帽弁狭窄症では「弁膜症性心房細動」となるため、DOACは使用できない。ワーファリンを使用すること。

・慢性期では適切な降圧をおこなったりし、心不全に対する対症療法を行う。

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