僧帽弁閉鎖不全症の診察・検査所見
胸部聴診:心尖部最強点の収縮期雑音
経胸壁心エコー:MRの重症度判定、乳頭筋断裂や僧帽弁逸脱症の有無、心機能の評価
心電図:逆流による左房負荷(P波が延長し二峰性)に. 心房細動の合併がないかもチェック
軽症・中等症の僧帽弁閉鎖不全症(一次性)の対応
1〜2年に1回心エコーでフォローする。
利尿剤や血管拡張薬、ACE/ARB,βブロッカーなどを使い適切に降圧すること。
重症の僧帽弁閉鎖不全症(一次性)の対応
治療法の第一選択は僧帽弁形成術。困難な場合は人工弁置換術が施行される。
二次性(機能性)僧帽弁閉鎖不全症
二次性は拡張型心筋症や心サルコイドーシスなどでみられるが、急性心筋梗塞やその慢性期でもみとめられる。
CABGやPCIなどの適応があれば積極的に検討し、状態に応じて僧帽弁手術もあわせて行われる。