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巨赤芽球性貧血(ビタミンB12・葉酸欠乏)|症状・検査/診断・治療

大球性貧血(MCV>100)

巨赤芽球性貧血ビタミンB12欠乏胃切除後
吸収不良症候群
PPI内服(B12吸収に胃酸が必要)
摂取不足
悪性貧血(自己免疫性胃炎と関連)
葉酸欠乏アルコール
摂取不足
妊婦(消費増加)
薬剤(メソトレキセートなど)
その他甲状腺機能低下症
肝疾患
アルコール
白血病、MDS、再生不良性貧血

巨赤芽球性貧血の症状・身体所見

共通:
貧血によるふらつき・倦怠感、舌炎、

ビタミンB12欠乏:
舌乳頭萎縮、味覚障害、四肢のしびれ、体重減少など

葉酸欠乏:
下痢、抑うつなど

※ビタミンB12欠乏で亜急性連合性脊髄変性症あり。脊髄後索・側索が脱髄し末梢神経障害をおこす。

ビタミンB12欠乏の治療

内服薬剤をチェック。

メコバラミンは錠剤は末梢性神経障害にしか適応がないので基本は注射製剤を使用。

例)メコバラミン(メチコバール®︎)注500μg 1A 筋注
 初期:  週3回を6週間
 維持期:3ヶ月に1回

実際には経口投与でも1500μg/日投与すれば効果が見られる可能性がある。

例)メコバラミン(メチコバール®︎)500μg 3T3×毎食後
※保険病名に注意。

葉酸欠乏の治療

断酒が原則。

内服薬剤をチェック。

治療薬は以下。

例)葉酸(フォリアミン)5mg1~3T1~3×

ビタミンB12欠乏がある状態で先に葉酸を補充すると末梢神経障害が悪化する可能性あり、必ずチェックしてから投与する。投与を急ぐ場合は一緒にメコバラミンも投与開始すること。

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