耳石の浮遊によるめまいで、加齢とともにふえる。
回転性目眩の中で最多。蝸牛症状はなし。
安静ですぐめまいは一旦落ち着くが、頭を動かすと再発する。
BPPVにはEpley法(エプリー法)が有効(1回で70%、2回すると90%)。
①ベッドに足を伸ばして座り、頭を右(左)側に45度向ける。
②頭の角度はそのままで、頭がベッドからはみ出すように仰向けになり、眼振が出れば右(左)が患側。
③めまいが治ったら頭を左(右)側45度向けて2分待つ。
④そのまま左側臥位にし、顔は床を向かせて2分待つ。
⑤頭と体の角度を保ったまま、足をベッドの左側に降ろして座り、頭を下に15度ほどうつむくように傾ける(左肩を見るイメージ)。
点滴なら
例)炭酸水素ナトリウム(メイロン®︎)20~40mL静注
経口なら
例)ベタヒスチンメシル酸塩(メリスロン®︎)12mg 3T3×毎食後
例)アデノシン3リン酸2ナトリウム水和物(アデホスコーワ®︎)10%180mg 3×毎食後
例)メトクロプロミド(プリンペラン®︎)10mg+1号液200mL
不安を伴う場合は、アタラックスPも有効。
例)ヒドロキシジン塩酸塩(アタラックスP®︎)25mg+1号液200mL