ステロイド性骨粗鬆症の対応
経口ステロイドによる椎体骨折のリスクは約3~6ヶ月でピークとなる。
ステロイドを3ヶ月以上投与する場合は
骨粗鬆症のリスクとなるため、骨粗鬆症治療薬の投与を検討する。
以下、「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン2014年改訂版」をもとに骨粗鬆症治療薬の適応、選択判断をおこない、ステロイド投与開始直前・当初から開始すること。
①骨折危険因子をスコアで評価
(前提)経口ステロイドを3ヶ月以上使用中あるいは使用予定
危険因子 | スコア | |
---|---|---|
既存骨折 | なし | 0 |
あり | 7 | |
年齢 | <50 | 0 |
50≦ <65 | 2 | |
≧65 | 4 | |
ステロイド投与量 (PSL換算mg/日) | <5 | 0 |
5≦ <7.5 | 1 | |
≧7.5 | 4 | |
腰椎骨密度 (%YAM) | ≧80 | 0 |
70≦ <80 | 2 | |
<70 | 4 |
スコア<3→経過観察(定期的にスコアを見直す)
スコア≧3→薬物療法
②ステロイド性骨粗鬆症の薬物療法
第一選択:
アレンドロン酸、リセドロン酸
代替え治療薬:
遺伝子組み換えテリパラチド、イバンドロネート、アルファカルシドール、カルシトリオール
例)アレンドロン酸(ボナロン®︎フォサマック®︎)35mg1T1×起床時 週1回