バレット食道とは
食道粘膜は扁平上皮におおわれているが、慢性的に食道胃接合部の食道が胃酸にさらされることで変性し、胃などの円柱上皮に変わってしまう。
他にもホルモンなどいくつかの原因が示唆されている。
内視鏡的には、本来の食道胃接合部よりも口側まで胃粘膜が伸びているように見える。
(内視鏡的な本当の食道胃接合部の境界は食道の柵状血管があるところまで)
バレット食道と癌
バレット食道は病変の長さによって分類される。
・3cm未満→short segment Barrett Esophagus ( SSBE )
・3cm以上→short segment Barrett Esophagus ( LSBE )
明らかな発癌リスクはLSBEでのみ言われている。LSBEでは年間発癌リスクは0.4%。
また、バレット食道の長さが1cm伸びるごとに発癌リスクのオッズが1.11倍上がるとされている。
バレット食道の経過観察
基本的に1年に1度でよいが、LSBEでは特に注意を要する。
また、GERDやアルコールなど原因があれば治療や指導をおこなうこと。