低カルシウム血症の症状
筋痙攣、テタニー、痙攣発作、認知機能低下、抑うつ、皮膚乾燥、白内障、不整脈脱毛など様々。
低カルシウム血症の鑑別
血清Ca<8.0mg/dLを低Ca血症とする。
Alb<4.0g/dLの場合はカルシウム値を補正して、補正血清Ca値を用いる。
※補正血清Ca=血清Ca値+(4ーAlb)
以下フローチャートで鑑別する。
Japann Endocr J 55: 787-794, 2008.より改変して引用
低カルシウム血症の治療
KやMgなど他の電解質異常がないか、ジゴキシン投与中でないかも確認し、対応すること。
①有症状
−1)グルコン酸カルシウムの静注
症状を有する場合はまず注射製剤を使用
例)8.5%グルコン酸カルシウム(カルチコール®︎)20mLを10分以上かけて静注。
−2)グルコン酸カルシウムの持続点滴
上記静注後、持続点滴投与を急性症状の改善するまで行う。
採血を4~6時間ごとに行いCa7~9mg/dLを維持し、他のMgなどの電解質もフォローする。
例)8.5%グルコン酸カルシウム(カルチコール®︎)20~30mL+5%ブドウ糖液1Lを12~24時間かけて
②無症状や症状改善後
ビタミンD製剤やカルシウム製剤の内服を行う。
ビタミンD例)アルファカルシドール(ワンアルファ®︎,アルファロール®︎)1μg1~4Cp1×
カルシウム例)Lアスパラギン酸カルシウム(アスパラーCA®︎)200mg 6T3×