HCV抗体陽性時の対応
①肝機能、HCV-RNAを測定
②RNA陽性ならHCVセロタイプ測定
③エコーや可能ならdynamici CT/MRI
④DAA治療目的に肝臓専門医へ紹介
*DAA:直接作用型抗ウイルス薬
HCVのセロタイプとゲノタイプ
セロタイプの測定は保険適応だがゲノタイプは未収載。
セロタイプ1群にゲノタイプ1a,2b型、2群に2a,2b型が含まれる。
一般内科の時点ではセロタイプまで測定しておけばOK。
HCVの治療と適応
DAAの初回投与によるウイルス排除率は95%以上で副作用もほとんどなく、DAAが第一選択。
セロタイプ(ゲノタイプ)や腎機能などにより薬剤が選択される。
超高額な薬であり、肝臓専門医に必ず紹介して治療。
治療適応:慢性C型肝炎、C型肝硬変(非代償性も含む)
※Child-pugh分類13~15点では安全性は十分に検証されていない。
※治療成功で発癌効果はあるが、とくに線維化のある症例などで発癌リスクは残存するため定期的なフォローは必要。
※すでに発癌している可能性もあるため、かならず投与開始前にdynamic CT/MRIを。
慢性C型肝炎の定期フォロー
未治療慢性C型肝炎では、6ヶ月ごとのエコー・腫瘍マーカー測定。
SVR24達成後も、発癌リスクはゼロではないので1年ごとのエコー・腫瘍マーカー測定。
※SVR24:治療終了24週間後もHCV RNAが陰性。