①しびれの部位から障害されている神経を推測
障害場所 | 症状の部位 | 疾患 | |
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大脳・脳幹 | 運動障害が強い 片側 | 脳梗塞 脳出血 脳腫瘍 脳炎 |
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脊髄 | 障害部位により四肢・片側上下肢・両下肢・一肢 | 脊椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 後縦靭帯硬化症 多発性硬化症 脊髄梗塞 頸椎症 |
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末梢神経 | 単神経 | 障害神経の部位に一致 | 手根間症候群 肘部管症候群 足根管症候群 胸郭出口症候群 橈骨神経麻痺 腓骨神経麻痺 帯状疱疹 |
多発単神経 | 非対称 | 血管炎 膠原病 |
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多発神経障害 | 対称性 | 糖尿病 尿毒症 アミロイドーシス 慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP) ギランバレー症候群 ビタミン不足 中毒(アルコール、重金属、農薬、有機溶剤) 薬剤(抗癌剤など) 悪性腫瘍 Charcot-Marie-Tooth病 |
②発症速度からも鑑別
突発性:虚血性・外傷性
1日~数週間:感染性・中毒・代謝性・免疫性
数週間~数カ月:腫瘍・変性・代謝性
③必要に応じて各種検査を行う
診察:神経障害部位・内容の判定
画像:頭部/頸~腰椎MRI
血液:血算・一般生化学、HbA1c、TSH・FT4、ビタミンB1・12、葉酸、抗核抗体など
神経電動速度・筋電図
しびれの治療
治療可能な原因であれば治療が原則。
内服薬ではビタミンB12が頻用される。効果は弱い。
例)メコバラミン(メチコバール)500μg 3T3×毎食後
しびれが強い時は
例)プレガバリン(リリカ®︎)75mg2T2×朝夕食後
1週間以上間隔をあけて徐々に増量し、300mg/日まで増量(最大75mg 8T2×)。
ふらつきが出やすく特に高齢者で転倒注意。
高齢者では25mg2T2×や、25mg朝1T+75mg夕1Tなどから開始。
※腎障害時は要減量。
※急に中止すると不眠・不安・頭痛・悪心など出現リスクあり、1週間以上かけて漸減中止すること。