臨床ガイド医師のキャリア検査データ家庭医療
メディクミ ↗ Clidoor ↗

加齢黄斑変性症|症状・診断・治療

目次
  1. 加齢黄斑変性症の概要
  2. 加齢黄斑変性症の疫学
  3. 加齢黄斑変性症の身体所見・症状
  4. 加齢黄斑変性症の検査・診断
  5. 加齢黄斑変性症の合併症
  6. 加齢黄斑変性症の治療法
  7. 加齢黄斑変性症の予後

加齢黄斑変性症の概要

加齢黄斑変性 (AMD)は、加齢に伴い網膜の中心部である黄斑 が変性し、見ようとするところが見えにくくなる疾患。

欧米では成人の失明原因の第1位。

日本では高齢化と生活の欧米化により近年著しく増加しており、失明原因の第4位。

50歳以上の約1%にみられ、高齢になるほど多い。

加齢黄斑変性には、滲出型 と萎縮型 の2つのタイプがある。

  • 滲出型AMD :脈絡膜から発生した新生血管が、出血や血液成分の漏出を引き起こし、黄斑を損傷する。
  • 萎縮型AMD :網膜色素上皮が徐々に萎縮し、網膜が障害される。

加齢黄斑変性症の疫学

高齢者人口の増加に伴い、患者数も増加傾向にある。 患者数のピークは男性で80~84歳、女性で75~89歳。

加齢に伴い両眼に発症する割合が高くなる. 日本人を含むアジア人では、欧米人に比べてポリープ状脈絡膜血管症(PCV)の割合が多い。

加齢黄斑変性症の身体所見・症状

網膜の中心部が悪くなるため、視野の中心が見えにくくなる。

  • 変視症 :ものが歪んで見える。
  • 視力低下 :見たいものがはっきり見えない。
  • 中心暗点 :見ているものの中心が欠けて見える。
  • 色覚異常 :症状が進行すると色が分からなくなる。

加齢黄斑変性症の検査・診断

検査

  • 視力検査 :視力低下の程度を確認。
  • アムスラー検査 :変視の有無をチェック。
  • 眼底検査 :網膜の状態を観察し、出血や新生血管の有無を確認。
  • 蛍光眼底造影検査 :造影剤を用いて新生血管の状態を詳細に評価。
  • 光干渉断層計(OCT) :網膜の断層画像を解析し、網膜の浮腫や剥離の状態を評価。
  • 光干渉断層血管撮影(OCTA) :造影剤なしで網膜や脈絡膜の血管構造を評価。

診断

以下の所見が認められる場合、加齢黄斑変性症と診断。

  1. 50歳以上、男性に多い。
  2. 眼底黄斑部の加齢性変化に基づく萎縮/滲出による変性。
  3. 自覚症状は変視、中心暗点、視力低下。
  4. 滲出型では脈絡膜新生血管(CNV)の証明。
  5. 萎縮型では地図状萎縮の証明。

鑑別診断として、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜色素線条に伴う血管新生黄斑症、特発性または近視性脈絡膜新生血管、種々の黄斑ジストロフィーなどが挙げられる。

加齢黄斑変性症の合併症

  • 硝子体出血:大量の黄斑下血腫に続発。
  • 末期病変(黄斑部円板状瘢痕、大きい地図状萎縮)。
  • 萎縮型から滲出型への進行。
  • 併発症として白内障、緑内障。

加齢黄斑変性症の治療法

萎縮型AMD

現在のところ有効な治療法はない。

滲出型AMD

新生血管の活動性や位置などにより、病状に応じた治療を行う。 治療の目的は、脈絡膜新生血管の拡大を抑制し、視力を維持または改善すること。

  1. 抗VEGF硝子体内注射
    • VEGF阻害薬を眼内に注射し、新生血管の成長を抑制する。
    • 現在認可されているVEGF阻害薬:ラニビズマブ(例:ルセンティス®)、アフリベルセプト(例:アイリーア®)、ブロルシズマブ(例:ベオビュ®)。
    • 投与レジメン:
      • 導入期:4週ごとに3~4回投与。
      • 維持期:
        • 固定投与:一定の間隔で投与。
        • PRN(pro re nata)法:経過観察を行い、再発すれば投与。
        • Treat and extend法:診察ごとに投与を行い、再発がなければ投与間隔を延長、あれば投与間隔を短縮。
    • 投与中止基準は確立されていない。
    • 処方例:
      • ラニビズマブ(例:ルセンティス®)0.5mg 1×硝子体内
      • アフリベルセプト(例:アイリーア®)2mg 1×硝子体内
  2. 光線力学的療法(PDT)
    • 光感受性物質(例:ベルテポルフィン®)を静脈注射し、その後、弱いレーザーを照射して新生血管を選択的に閉塞させる。
    • 抗VEGF薬治療抵抗例や、脳梗塞などの既往がある場合に検討。
    • PCVでは良好な成績が報告されている。
    • 処方例:
      • ベルテポルフィン(例:ビスダイン®)10mg 静脈注射後、レーザー照射
  3. 抗VEGF薬硝子体注射併用PDT
    • 抗VEGF薬治療抵抗例に対し、抗VEGF薬硝子体注射とPDTを併用する。
    • PCVに有効。
  4. レーザー凝固
    • 新生血管が黄斑の中心から離れた場所にある場合に、レーザー光線で病変を凝固・破壊する。
    • 病変が黄斑の中心に及んでいる場合には、視力低下を引き起こすため、ほとんど行われない。
  5. 硝子体手術
    • 新生血管から大量に出血した場合に、出血部位や出血量に応じて硝子体手術を行うことがある。

加齢黄斑変性症の予後

発症時に両眼罹患例では、視力低下の進行によりQOLが著しく低下する。

大量黄斑下血腫症例は、視機能回復が困難な場合が多い。

黄斑下線維化の著しい例や、抗VEGF薬反応不良例は、視力予後も不良である。 網状偽ドルーゼンをもつ例では、RAP発症と黄斑萎縮で視力予後不良。

良好な視力を長期に維持するためには、継続的な治療が必要。

この記事の内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、お問い合わせフォームからお知らせください。

PR勤務先を探す先生へ

眼科の求人、東京都にいくつある?

全都道府県・他社も含めた一覧を見る
眼科エムスリーキャリア求人を見る業界最大手。
転職市場の基準を知るため
まず登録すべき王道サイト。
マイナビDOCTOR情報収集力に強みあり。
丁寧なサポートにも定評。
じっくり相談したいなら。
民間医局求人を見る転職後のサポートも充実。
独自の福利厚生サービスも。
長期的な視点で選ぶなら。
医師転職ドットコム求人を見る公開求人数は業界随一。
圧倒的な選択肢の中から
最適な担当者を探したい方に。
ジョブメドレーエージェント 医師旧リクルートドクターズキャリア。
2026年8月にメドレーへ承継。
北海道211528132
青森県11560
岩手県608101
宮城県15611130
秋田県20681
山形県41861
福島県1167134
茨城県15919124
栃木県887173
群馬県561671
埼玉県7743646917
千葉県6536395219
東京都18395788822
神奈川県1073143527
新潟県17423185
富山県60841
石川県411120
福井県21740
山梨県52430
長野県12619146
岐阜県121333
静岡県3615272110
愛知県323049139
三重県441042
滋賀県52942
京都府652410
大阪府363146248
兵庫県172146174
奈良県111030
和歌山県24110
鳥取県10020
島根県30160
岡山県1372451
広島県1962952
山口県621220
徳島県32540
香川県651110
愛媛県611852
高知県20830
福岡県191449329
佐賀県001130
長崎県203140
熊本県8411100
大分県32610
宮崎県50362
鹿児島県53320
沖縄県521381

科名はサイトにより異なる場合があります。最新情報は各サイトでご確認ください。

リンクには広告を含みます。2026年10月時点(医師転職ドットコムは2026年3月時点)の各社公開求人数(集計:レジドクター)。

↓ 他の診療科も見てみる ↓

DR.DATABASE

あなたに一番合う転職サイトはどれ?
診療科ー都道府県別に転職サイトの求人数を比較