症候性頸動脈狭窄症の定義
6ヶ月以内に出現した突然発症の、支配領域に一致するTIA/脳梗塞の神経症状を呈する頸動脈狭窄症。
頸動脈狭窄の診断方法
無症候性頸動脈狭窄症に対するスクリーニングは世界的にあまり勧められていない。
心血管疾患の既往や、頸動脈雑音を聴取する例などで行う。
エコー、CT angioglaphy,MRA、脳血管造影で行われる。
頸動脈狭窄の治療方針
症候性 | 無症候性 | |
---|---|---|
高度(70%以上) | 抗血小板療法を含む内科的治療 + 頸動脈内膜剥離術 が強く勧められる(グレードA) | 抗血小板療法、降圧療法、脂質低下療法などの効果を検討した上で、頸動脈内膜剥離術を考慮(グレードB) |
中等度(50〜69%) | 抗血小板療法を含む内科的治療 + 頸動脈内膜剥離術 が勧められる(グレードB) | 頸動脈プラークの不安定化や潰瘍形成がある場合は、頸動脈内膜剥離術を考慮(グレードC1) |
軽度(49%以下) | 頸動脈プラークの不安定化や潰瘍形成がある場合は、頸動脈内膜剥離術を考慮(グレードC1) |
(脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019]より改変引用)
※頸動脈内膜剥離術のリスクがある場合は頸動脈ステント術が行われる。