甲状腺機能低下症の症状・身体所見
症状:
寒がり、倦怠感、体重増加、声がれ、便秘、心悸亢進、発汗減少、肩こりなど
身体所見:
びまん性の甲状腺腫大、浮腫、皮膚乾燥、むくみなど
甲状腺機能低下症の検査
上記症状がなくても、コレステロール、AST、ALT、 LDHが上昇している場合は甲状腺機能が低下している可能性があり、疑ってTSH、FT4を測定する。
TSH ↑、FT4 ↓~→ であれば甲状腺機能は低下。
FT4が低下していれば顕在性甲状腺機能低下症、基準値内であれば潜在性甲状腺機能低下症。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)が陽性であれば橋本病。
甲状腺エコーを行い甲状腺腫や癌のチェックをする。
甲状腺機能低下症・橋本病の治療
TSH10μU/mL以上や甲状腺機能低下による症状の有無が治療開始の目安。
例)レボチロキシン(チラージンS®︎)25~50μg1T 1×朝食後
1ヶ月ごとにTSHを測定し、正常化するまで25μgずつ増量する。
安定したら数ヶ月~半年程度に1回フォローする。