十二指腸リンパ管腫について
リンパ管が十二指腸の粘膜下に増殖してできる良性の粘膜下腫瘍。
傾向としては女性に多い。
十二指腸リンパ管腫の症状
上腹部痛や心窩部不快感などを訴えることがあるが因果関係が明確なものは少なく、無症状のものも多い。
十二指腸リンパ管腫の診断
内視鏡で確認する。クッションサイン陽性でやわらかく、白色から黄色にみえる粘膜下腫瘍。
ボーリング生検やなどにやる病理検査で確定診断を行う。
大きいものはCTなどの画像検査で見え、造影効果も認める。
十二指腸リンパ管腫の治療
皮膚のリンパ管腫はまれに悪性化することがあるが、十二指腸では、症例自体が少ないこともあるが、悪性の報告はない。
そのため確定診断がついた場合は、基本的に内視鏡による経過観察でよい。
経過観察中に増大傾向を認める場合や、確定診断がつかない場合は内視鏡的切除や、十二指腸部分切除などの外科手術を検討する。