胆嚢ポリープ|症状・検査/診断・治療
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胆嚢ポリープを見たときの対応
胆嚢ポリープは以下のフローチャートでフォローする。

ガイドライン・判定マニュアルでの位置づけ
胆石症診療ガイドライン2021
- 胆嚢ポリープは10mmを超えると胆嚢癌の頻度が高くなるとされる。切除された胆嚢小隆起性病変では、大きさ11〜15mmで14.3%、16〜20mmで75%に胆嚢癌を認めたという報告がある(文献1)。
- 無症状の胆嚢結石症でも、10mm以上のポリープを合併する例は胆嚢癌の高危険群に含まれ、胆嚢摘出術を検討することが提案されている(推奨の強さ:弱、エビデンスレベルC)(文献1)。
腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)
検診での胆嚢の隆起・腫瘤像(ポリープ)の判定は以下のとおり(文献2)。
| 超音波画像所見 | カテゴリー | 結果通知表記載 | 判定区分 |
|---|---|---|---|
| 有茎性、最大径5mm未満 | 2 | 胆嚢ポリープ | B(軽度異常) |
| 有茎性、最大径5mm以上10mm未満 | 3 | 胆嚢腫瘤 | C(要再検査) |
| 上記で桑実状エコーまたは点状高エコーを認める | 2 | 胆嚢ポリープ | B |
| 有茎性、最大径10mm以上 | 4 | 胆嚢腫瘍疑い | D2(要精検) |
| 広基性(無茎性) | 4 | 胆嚢腫瘍疑い | D2 |
| 小嚢胞構造またはコメット様エコーを認める | 2 | 胆嚢腺筋腫症 | C |
| 付着部の層構造の不整または断裂を認める | 5 | 胆嚢腫瘍 | D1(要治療) |
- 判定区分Cの再検査の期間は3・6・12か月とされ、判定医の指示で変更できる(文献2)。
- カテゴリー3の病変は、少なくとも過去2回以上の結果で経時変化がなければ判定区分をCとしてもよい。過去と比べて明らかに増大している限局性病変は、必要に応じて判定区分をD2としてもよい(文献2)。
- マニュアルでは5mmちょうどの有茎性病変は「5mm以上10mm未満」に入る。上のフローチャート(「5mm以下」「6〜9mm」)とは境界の扱いが異なる点に注意する。
- 広基性でも、小嚢胞構造やコメット様エコーを伴うものは腺筋腫症として扱われる(判定区分C)(文献2)。
胆道癌診療ガイドライン
- 2025年6月に改訂第4版が発行され、「BQ4 どのような胆嚢ポリープに対して癌を疑うのか?」が設けられている(文献3)。
参考文献
- 日本消化器病学会(編).胆石症診療ガイドライン2021(改訂第3版).南江堂, 2021(CQ3-(1)-1).https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/tanseki_2021.pdf
- 日本消化器がん検診学会 超音波検診委員会ほか.腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年).日本消化器がん検診学会雑誌 2022;60(1)(表1-3、表2-2「胆嚢」).https://www.jsgcs.or.jp/files/uploads/manual2021.pdf
- 日本肝胆膵外科学会 胆道癌診療ガイドライン作成委員会(編).エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン 改訂第4版.医学図書出版, 2025.https://www.jshbps.jp/modules/publications/index.php?content_id=8
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